散人雑記

いつも自分なりの「面白い」を細々と探している奴が綴る書き物の溜まり場

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◆迎時◆-むかえたときに-

すんごい幼少時の事。
多分、三歳とかそん位。


当時、パパ上が帰宅すると「お帰りなさあああいッ!!」と玄関迄出迎えていた秋狐と妹。


しかし我が家のパパ上はサラリーマンではない。
外での力仕事だった。

という事は当然、色々な汚れに塗れて帰って来る。
そんな状態で幼子に触らせるのは衛生的に良くない。

だが現在よりもっと無口だったパパ上、出迎えに来た我が子等にそういう説明等を一切省いてこう言った。


触るな!!


ママ上のフォローも有ったし、普段のパパ上がどういう人間か幼いながらも判っていた為、別段ショックは受けなかったが、毎回こうだと出迎えるのが無駄に思えてくる。
別に無駄じゃないんだが、未だ今よりもガキだった故、「お帰りなさい」→「触るな!!」の繋がらない会話の流れに一抹の虚しさを見出してしまった。

で、その内出迎える事自体に飽きて、出迎えなくなった。
まぁ今となっちゃあ、あの経験も面白かった。
当時はガキだったから妙に醒めてて何とも思わんかったが。



…念の為に書いておくが、反抗期とか冷めた家庭とかでは無い。
どっちかと言うと結構円満だ。

んでもってこうして文字だけで書くと思いやりの無い親父の様だが、そんな事も無い。
どっちかと言うと普通のオッサンだ。



また今度、こういう昔の話も書いてみよう。
偶ぁに思い出すんだよね、昔の事。
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◆苦残◆-にがくのこる-

たった一度だったが、忘れられない出来事が有る。

ゲームの話だ。


秋狐はゲームは好きだがその腕前は残念な領域。
特にファミコンのゲームなんかはその難易度の高さから、全クリした物は無かった。
故にゲームで遊ぶ時は全クリは考えないで遊ぶ。

そんな中で、唯一ラスボス迄辿り着いたゲームが有った。

キャッ党忍伝てやんでえ」というゲーム。

アニメは殆ど観た事が無かったが、何故かうちにこのゲームが有った。
で、他のゲームよりも難易度は低めだった為、小学生時代はちょくちょく遊んでいたのだ。

しかしラスボス迄は行けても倒せない。
何回やっても負ける。

まぁ自分はゲーム下手だし、こんなものか、と思っていた。



月日は流れ、多分高学年位になった頃。
もう周りはファミコンよりもスーファミ、その他ハードの時代だったが、ふとファミコンで遊んでみたくなった。
手に取ったのは「~てやんでえ」。
自分も成長したし、若しかしたら全クリ出来るかも、等と淡い期待を寄せて。


奥の方に仕舞ってあったファミコン本体とゲームカセットを取り出し、セット。
電源を入れた。
だがファミコンやスーファミをやった事が有る人なら判ると思うのだが、偶に画面がバグる。
ズレるとか可愛い物じゃない。

画面が異世界になっている。

この時も電源を入れた途端、テレビには異世界が映っていた。
いつもなら再び電源を落としてカセットを入れ直すのだが、何をトチ狂ったのか「どうせ全クリ出来ないしな」と思い、バグッたままゲームを開始


ところが人生とは巧く行かない物。
有ろう事か全クリに成功してしまったのだ

「やった!」と喜んだのもつかの間。
直ぐに画面がバグッたままだった事を思い出し、呆然。

そうしている間にゲームはプログラム通り、物語を締め括るエンディングを流し始めた。

見知ったキャラが、
見知らぬ異界の言語で話すエンディングを。



その後、ちゃんとした状態で何度もやってみたが全クリする事は無かった。
あの悔しさと虚しさは今後も忘れないだろう。


未だにあの物語の結末が気になる。

◆朝礼◆-ちょうれいで-

ハトヘイ君って…誰?


月曜朝の朝礼。
校長先生の御話。


秋狐が小学校一年生の時に居た校長先生は評判の良い先生だった。
実際に会話をした事は殆ど無いし三年生になる頃には別の職場に行ってしまったのだが、とても印象に残っている。
初老に差し掛かる年齢で、「怒った」という話を聞かない人だった。

その評判の良さで上げられる話の中に、毎週月曜の朝に行われる朝礼が有る。


普通「校長先生の御話」と言うと、高学年向けの小難しいだけで面白味の無い話や、如何にも「指導しています」という生徒からして見れば押し付けがましいだけの話で有る事が多い。

小学校というのは一年生から六年生迄の年齢差が有る。
朝礼は全校生徒が聴くのだから、あまり難しくしてしまったら低学年が付いて来れない。


この先生はその「小難しい教育の話」を低学年向けに話す事が出来る先生だった。


話の登場人物は校長先生と「ハトヘイ君」という生き物。
いつも「ハトヘイ君」が校長先生に疑問等を持って話し掛け、校長先生とのほんわかした会話でその疑問を消化し、教訓、指導へ結び付ける。


だが、そうとは判らん新入り、「小学校一年生」。
最初に「ハトヘイ君」の話を聴き、或る疑問の洗礼を受ける。


…ハトヘイ君って…誰?


話を聴いている内に判るのだが、この「ハトヘイ君」はそのものズバリ、「」。
鳩の「ハトヘイ君」と校長先生が「或る事」について会話をする、という設定なのだ。


しかし中身はあくまで教育話だから、「ハトヘイ君」と校長先生が悪の軍団に立ち向かったり拳を交えたり等という派手な話には当然ならない。

まぁ正直、小学生なんて醒めてる奴が多いから何を話されても退屈なのだが、その心意気は嬉しい。
「こっちは教育者なんだぞ」という上から目線じゃ無い態度が特に。



先日よだれ丸と映画を観に行った帰り、昼飯を食いつつ小学校時代の話をしててふとこの先生を思い出した。
アレからかなり年月は経ってしまったが、今でも元気にしているんだろうか。
穏やかな声で話す「ハトヘイ君」との会話の出だしが未だに忘れられない。

「校長先生、校長先生」
「何だい、ハトヘイ君?」


教育現場が荒れている昨今、ああいう思いやりの有る先生が居て欲しいと思う。






…同窓会、やりたいな。
と言っても普段の仲間と会ってるだけで同窓会みたいなもんだから、もう少し人数を増やして。

◆初茶◆-はじめにちゃ-

小学生の時、五年になって初めて増えた科目、「家庭科」。

自分は裁縫関係は無残極まりなく、また、興味もやる気も無かった為、退屈だった。
しかし、調理実習は実際に食える物を作るのと班の人間との共同作業だった為にとても楽しかったのを覚えている。
班員は自分達で自由に決められた事も大きい。

最初は簡単な事から始めて行き、六年になる頃には弁当を作る迄になった。
その味は大人が作る料理には及ばなくとも、人の食える物であった。


そして中学に上がった。
初めての「家庭科」授業。

内心、中学生のレベルではどんな料理を作るのだろうと期待を膨らませていた。


「では」
と家庭科教諭が言った。


これからやかんで御湯を沸かします


生徒一同「!!!!


御湯…?
御湯だと……!?

味噌汁や弁当迄作れる様になったんだぞ?
御湯を沸かすなんてそんなの態々授業でやらんでももう出来る。

何故リセット?
何故退化?

小学生の時の授業は無駄だったというのか?

一寸テンションが下がり始めている中、家庭科教諭は続けた。


ティーパックの紅茶を淹れます。
でも砂糖は有りません



…緑茶でもよくね?


というわけで、中学初めての調理実習はとても物足りない物で終わったのだった。

◆消怖◆-けせぬこわさ-

生まれて初めて行った歯科医院での事をよく覚えている。
というか忘れられない


あれは幼稚園の頃だったから五歳位だったと思う。
或る夜急に右下の奥歯が痛み出した為、次の日に見て貰いに行く事になった。
今迄感じた事の無い不快な痛みに泣きながらその夜は寝た。

翌日、歩いて三十分位掛かる場所に在る歯科医院へ。
自宅近くにも在ったのだが、件の病院は小児を専門に見てくれる所らしく、そっちへ行く事になったのだった。

幼稚園児の三十分の徒歩は結構体力を消耗する。
既に疲れてしまっていたが、歯の治療をしない事には帰れない。
早く終わると良いなと思いながら診察室に入った。

そして治療開始直前から、悲劇は始まる。
突如寄って来た何人かのスタッフに
四肢を抑え付けられたのだ。

な、何が始まるんだこれから!?
初めてでも判る異様な状態に既に半泣きの秋狐。
だがそんな状態を相手方は気にもせず、治療が開始された。

麻酔が打たれる。
痛くてもがく。相変わらず四肢は押さえられている。
目で訴える。
だが誰も彼もが一丸となって無視

痛さに耐えられなくなった秋狐、抑えている手を掻い潜って右手を自由にし、口元に持って行こうとした。

すると、その手を叩き落された。

複数の場所の痛みに頭の中が恐怖一色に染まる秋狐五歳

その後、治療は無事終わり帰宅した。
その歯の治療が終わる迄何回か通ったのだが、治療が終わった後は「もう二度と其処へは行きたくない」とママ上に訴えたのだった。

最近になって改めて思い返し、
改造されるライダーってあんな感じなのかもしれん
と思った。

◆訳違◆-やくがちがう-

高校の時の事だ。
英語の教科書に「赤毛のアン」が載っていた。
流石に教科書故、物語全部は載っておらず一部のエピソードだけだったが。

その授業中での出来事。

物語では、自分の赤毛にコンプレックスを持っているアン、一々アンにちょっかいを出すギルバート、他が授業を受けている場面。
アン達が授業を受けていると、ギルバートがアンの赤毛を引っ張り、「にんじん!」と言う。

それにキレたアン。
今で言うノートの代わりの「石盤(薄い石の板。これにチョークだか蝋石だかで字を書く)」をギルバートの頭に叩き付ける。
それによって、アンの石盤は真っ二つに割れてしまう

で、その部分を散々説明したり訳したりした英語教師。
クラスの或る男子生徒を指した。

「これは何が真っ二つになったの?」
男子生徒はボソッと言った。

………ギルバート

…公開処刑!?

いやいや、幾ら何でもそれは不味いだろう。
仮にも未来の夫を真っ二つにするなんて…
それはそれでオイシイかもしれんが。

あまりにあまりな答えに、つい爆笑してしまった。
未だに思い出すと笑いそうになる。

英語は嫌いだったが、あの時だけは面白かった。
誰だか忘れたが、同じクラスの男子、アリガトよ!

◆割痛◆-われるいたみ-

未だ今の家に引越す前の事だ。

仲間連中と遊ぶ予定を立てると、当たり前だが決まって地元周辺で遊ぶ事になる。
しかし、よだれ丸だけは中学生の時に別の場所に引越していた為、遊ぶ時は一人遠出。

因みに遊ぶ時の移動方法はよだれ丸以外はチャリ。
よだれ丸はぱヱのチャリの荷台が専用席。

そんな専用席での出来事。

専用席には座布団やクッション的な物は一切無く、直に座る。
段差などを下りよう物ならその振動はモロに来る。

しかしよだれ丸は雄雄しくこんな感じの事を言い放った。
尻の肉がクッションになる

それで納得した一同。
ぱヱも情け容赦無く段差を上るわ下りるわ…。

それが予想以上に痛かったらしい。
よだれ丸は遂に悲鳴を上げた。

ケツがッ!ケツが割れるッ!!

一同、堪え切れずに爆笑。
そしてよだれ丸に言う。

落ち着けよだれ丸。そもそもケツという物は既に二つにだな…

ところがよだれ丸は首を振る。

違う!荷台の形に割れる!

一同、堪え切れずにツッコミ。

キモイわ!!


そういえば最近はチャリを使って行動する事も少なくなったなぁ…。
また前みたいに遊びたいぞ、皆。

◆外故◆-そとゆえに-

今まで食べた物の中で「アレ」は間違いなくワースト1に輝くだろう。


小学校六年の時、伊豆高原で移動教室が行われた。

昼御飯はお約束の「野外でカレー」。
予め組んだ班の面子(大体五~六人)で協力して作る。

自分の班は幼馴染のY、hisyou88、秋狐、水無月かぱヱ、他。
近くの班と話しながらだった為、詳細面子が曖昧なのは了承願いたい。

調理中、ふざけてばかりの我が班。
一寸作っちゃあ遊んでいるのでなかなか進まない。

他の班は着々と調理を進めている。
いつの間にか他班から二工程も三工程も遅れてしまった。

だが我々は気にしない。特にY。
遊びながら飯盒で飯を炊き、鍋に野菜をぶち込む。
そんなでも一応、教えて貰った通りにカレーを作っていった。

その時。
大きく風が吹いた。

薪を燃やす為に新聞紙も一緒に入れていたのだが、その燃えカスが大量に舞い、有ろう事か、
製作中のカレーに降り掛かった。

大慌ての一同。他班も同様。
しかし中途半端な固形物の為、取り出しは不可能だった。

仕方なくそのまま調理続行。
続々と昼飯に有り付く他班。
やっとカレー粉を入れた我が班。

結局六年全部の班で一番最後に昼飯になってしまった。

だが何だかんだ言っても自分達が協力して作った飯、慌しかったが楽しく食べ……たかった。

何と、頑張って煮込んだにも拘らず、野菜が殆ど生煮え
飯は芯が残っていて硬く、カレーの味も薄い。
その上、所々に浮いた灰のカスが見た目を醜悪な物にしている。

要するに、不味い。

空腹じゃなかったら間違いなく残していた。

そしてこの後、hisyou88には更なる悲劇が訪れる。

昼のカレーのせいで気分が悪くなり、夕方行われた肝試しに出られなかったのだ。


この時のカレーは「史上最悪の灰カレー」として我々仲間内では未だに語られる。
ホントもう、二度と味わいたくない。

アレは最早罰ゲームにしか使えない一品だ。

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