散人雑記

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◆平謝◆-ひらにあやまる-

ワタクシ秋狐がちょろっと出演させて頂く舞台、「羽衣」。
題材が忠臣蔵な為、折角だからと先日単身泉岳寺へ赴いた。

大石殿

まず、入口付近でリーダー大石殿の像を一枚。
其処から少し歩いた場所に在る墓所入口付近で線香を買い、いざ墓参り!

入れ物に入れた線香を持ち、今回舞台で出てくる人物の墓に挨拶廻りを行う。
先ず殿、浅野内匠頭へ。
続いて正室の瑤泉院に。
そして大石内蔵助から順に赤穂武士達へ。

入れ物の中の線香は、束ねてあった紙を店の人が切ってくれた故、バラバラになっている。
だが特に考えず勘で数本ずつ墓の前に置いていった。

因みに赤穂武士達の墓は殿やその室とは違い、一緒の敷地にギュッと並べられている。
故に出入り口の前にはどの墓石が誰の物かが書かれた案内板の様な物が備えてあるのだが、誰がどの場所かパッと見ただけでは覚えられず、諦めた。

五十人も居ないのだ。
一つ一つ見て回って、墓石に書いてある名前を見てから線香を置こうと決めた。

そして、一通り挨拶は済ませた。
そう思った。
手元を見ると丁度一人分、線香が余っている。

「配分を間違えたか…?まぁ足りないよりかは良いか」
と、思い、残りはもう一度リーダー大石殿へ。

しかしどうも落ち着かない。
何か変な感じがする。
だが線香は終わった。
長居する理由は無い故、墓所を後にする事にした。

腑に落ちない思いを抱えつつ、出入り口の階段を下りる。
ふと、もう一度墓所の案内板を見た、その時。
さっき見た時は全く目に入らなかった或る人物の名前が真っ先に飛び込んで来た。

その時やっと気が付いた。
一人だけ、線香を置かなかった人物が居たのだ。
その人物が眠っている墓に刻まれていた名前は何故か読み辛く、「ま、いっか」と飛ばしてしまっていた。

さぁどうしよう。
線香はもう無い。
丁度余っていた一人分は大石殿の所へ置いて来てしまった。
しかし取りに行くのは何か失礼な感じがして嫌だ。
かといってもう一束買うと、その人物の所だけ線香が豪い事になりそうだし…。


…其処で腹を括った。

そうだ、謝ろう!!

空の線香入れを握り締め、その人物の墓の前に立ち、心の中で平謝り。
本当に申し訳無い気持ちで一杯だった。
室内だったら土下座とかしてたやもしれぬ…。

謝罪後、酷い失態に凹みつつ、今度こそ墓所を後にしたのだった。


…あの時真っ先に線香を置かなかった人物の名前が飛び込んで来たのは、教えてくれてたのかな、その人が。
「俺を忘れてるぞ」って。

…いやもう本当に申し訳御座りませぬ…!!!


さて、そんな忠義の漢達はこんな風に並んで眠っている。

忠義の武士達

自分には霊感的な物は皆無なのだが、この墓所だけは夜中に来てもそんなに怖くなさそうという気がした。
挨拶廻りの時は緊張でそわそわしてたのだが、それを除けば穏やかな気持ちでその場に居られそうな雰囲気。

何だか不思議な墓所だった。
……まぁ気のせいかもしれんけど。


また機会が有ったら行こうかな。
今度こそちゃんと線香を…!!

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